広島市内にみかんやレモンの栽培をしている島があるのをご存知でしょうか?
その島は広島湾に浮かぶ小さな島「似島」。
その似島について、またそこで作られる柑橘のお話をお伺いし、実際に試食・販売を行うイベントを開催いたしました。
11月9日のイベントレポートです。
ご登壇いただいたのは柑橘栽培グループ『シトラスガーデンにのしま』代表の秋月 敏勝さん。
「大好きな柑橘を広島で作りたい」その思いで6年前に島に渡り、何もつてもない所から活動を始めたそうです。
また似島で地域活動を行う『サンセットビューにのしま』の小松 信子さん、宮崎 暢子さんにもお越しいただきました。
イベントの始めに、似島のレモンで作られたレモネード、レモンクリームを参加者の皆さまに試食していただきました。
私たちも頂いたのですが、とってもおいしくて感激!これらのおいしい柑橘はどのように栽培されているのでしょうか?
似島は昔から柑橘の栽培を行っていましたが、栽培する人の減少や担い手不足などにより、きれいだった畑は蔦だらけでジャングルのようになってしまいました。
そんな耕作放棄せざるを得なくなった畑が似島にはたくさんあるのだそう。
ちなみにこの写真(写真3)も、蔦や草に飲み込まれてしまい、どこに畑があるのか分からない状態。
「なぜこんなことになってしまったのかと、とても悲しくなった」と秋月さん。
草を刈らせて欲しいとお願いする所から始まり、肥料をやり・・・。そうした地道な作業を繰り返した後の畑の写真を見せていただくと、本当に見違えるように生き生きとしたきれいな畑に蘇っていて驚きました!
こうした活動をする中で似島の歴史を知り、島の人たちと出会いや繋がりを感じることができた経験が、耕作放棄地を蘇らせる原動力になっている、と秋月さんは語ります。
また果物の価値を決めるのは、見た目・大きさ・色、だと言います。
「でもそこはこだわらなくてもいいと思う」と秋月さん。
農薬は使いません。木が弱ってくると虫がつくので、そんな時は必要最小限の1種類だけの農薬を使うそうです。
無農薬や最小限の農薬だけで育てた柑橘。なので色やかたちは悪い。でもそこにおいしさは関係ないのです。
私も似島のみかんも食べさせていただきました。皮が少し黒いところもありましたが、味は濃くて甘酸っぱくて、今まで買って食べていたスーパーのみかんの何倍もおいしく感じました!
見た目をきれいにするための薬品はいらない。自然の色や素材を大切にしている所は、無印良品の考え方と同じ。そのお話にとても共感し、嬉しい気持ちになりました。
実際育てられた柑橘も見せていただきました。こちら、枝に付いたままのレモン!(写真4)
この状態で見ること、なかなかないですよね。この時期はこのような緑色でライムのような感じだそう。これから冬になると黄色に変わるそうですよ。
こちらは、ボトルに入ったレモン(写真5)
これどうやって入ってるの?と思いますよね。
まだ実が小さい時にボトルに入れ、そのまま育てているのです。最終的に中をきれいに洗って、お酒を入れて飲むのだそう。の、飲みたい!!
また、柑橘を食べる時ナイフでカットする人もいると思いますが、おいしいものは刃物は使わず、手で剥いて食べるほうがおいしさが増すんだそうです。
柑橘を愛する秋月さんのお話は説得力ありますね〜。私、絶対今度から手で剥きます!
イベント終了後には、似島のみかん、キウイ、レモンの販売会を行い、とても大盛況でした!
今回のイベントでは似島や似島の柑橘の魅力を、たくさんお伺いすることができました。
秋月さんは本当に似島の人や柑橘を愛しているのが、お話からビシビシ伝わってきます。
私自身、今回改めて似島のお話を聞き、小松さん、宮崎さんなど島のお母さんたちと直接お話をして、似島がすごく近い存在に感じられ、大好きになりました!
そして島の素晴らしい未来を思い描き楽しそうに語る秋月さんの姿、溢れる熱意を感じ、たくさんの人に似島の魅力を知って欲しい、そして訪れて欲しいと思わずにはいられませんでした。
無印良品 広島パルコでは、様々なイベントを開催しています。イベントページをぜひチェックしてみてくださいね。
無印良品 広島パルコ
新館 8F無印良品
「島の柑橘で描く夢」トークイベント&似島の柑橘 試食・販売会|イベントレポート
19/11/13
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