こんにちは、MUJI BOOKS広島パルコです!今回は新刊のご紹介をさせていただきます。
『日本の布3』『日本の布4』です。
テキスタイルデザイナーであり、無印良品のアドバイザリーボードでもある須藤玲子さんが日本の各地の布づくりの産地を訪れ日本の布の良さを伝えて下さっています。
現在、『日本の布』シリーズは、4巻まで出版されており、それぞれの巻で、紹介されている布のデザインが帯に使われていて、色合いも独特できれいなので、思わず全巻揃えたくなります。
本編はたくさんの写真と絵を交えて布づくりの工程が書き記されていて日本語と英語の二か国語に対応しています。外国の方にも日本の布ことを知ってもらいたいという思いが伝わってきます。
今回発売された『日本の布3』では、山梨県富士吉田市のほぐし織、群馬県桐生市のスタッズ刺繍、新潟県見附市のインターシャ編、福井県越前市のベルベット、そして福岡県福岡市のプリーツが紹介されています。
中でも私が気になったのは、『日本の布3』の帯にもなっている、ベルベットです。作り方が他の布と比べて独特で、あのふわふわした生地はこうやってできているのか!と感心しました。作り方はぜひ本を見てみてください。
『日本の布4』では布を作るのに欠かすことのできない、川と一緒に産地が紹介されています。
最上川周辺の山形県庄内地区のスクリーン捺染、渡良瀬川と桐生川周辺の群馬県桐生市のジャガード織、利根川周辺の群馬県伊勢崎市のエンブロイダリーレース、木曽川周辺の愛知県一宮市のループ織、紀ノ川周辺の和歌山県橋本市のシールフライス編、どの産地にもきれいな川が近くにあり、布づくりの支えになっています。
その中でもエンブロイダリーレースのページの織機は大きくて壮観ですが、その織機の1000本以上ある針に糸をセットする作業は手作業だと書いてあり、繊細なレースは機械織でも、途方もない手間ひまをかけて作られていることを初めて知りました。
日本の布については、もともとあまり知らない人のほうが多いと思います。この本を読むと日本では様々な場所で多種多様な布づくりをしていることを知ることができます。
無印良品広島パルコにお越しの際は、是非お手に取って読んでみてください。
無印良品 広島パルコ
新館 8F無印良品
日本の布|MUJI BOOKS
19/12/13
35