山県郡安芸太田町にある『井仁の棚田』をご存知でしょうか。
広島県で唯一農林水産省の棚田百選に選定された、まさに日本の原風景と言えるとても美しい棚田です。
長い年月をかけて守られてきた棚田ですが、高齢化で人口が減り、棚田の維持管理が困難になっている現状。
美しい棚田の景観を保つには、人手が必要です。
都会に住む人にも井仁の棚田に訪れ、魅力を知って欲しい。
私たちが実際に井仁の棚田での米づくりを体験し、お客さまにも訪れていただくことでそのきっかけを作りたい。
その思いで、無印良品では、この井仁の棚田の一部をお借りして、昨年の春から米づくりを体験しています。
本来は、春からお客さまと一緒に「荒おこし」「代かき」「田植え」とイベントを行う予定だったのですが、このコロナ禍でこれらが全て泣く泣く中止に。
今年は地域の方々にご協力いただき、私たちの棚田にも稲が立派に実りました。
本当に感謝です。
ということで、先日待望の稲刈りを行なってきました。
今回は、私たち無印良品スタッフと、広島大学のボランティアの皆さまと一緒です。
早速スタート。
稲刈りはカマを使って手で刈ります。
稲の束を持ちグッと手前に引くとザクッと刈り取れます。
昨年経験したスタッフは感覚を思い出しながら。
初めはコツが掴めず難しかったのですが、慣れてくるとみんなテンポよく刈れるようになってきました。
ちなみに姿勢はずっと中腰。これ、かなりきついんです。
ふと腰を上げて周りを見渡すと、霧がかかってマチュ・ピチュのような光景に。幻想的。
いにぴちゅ
井仁の棚田は、マチュ・ピチュ霧の中に広がる秘境に見えることから「いにぴちゅ」と呼ばれているんです。
これまで何度も足を運んでいた私たちですが、この光景を見れたのは初めてで、感激でした。
さて、刈り取った稲を、藁で束ねます。
きちんと縛れていないと後で緩んで落ちてしまうので力を入れてしっかりと。
束ねた稲は、頭がぶつからないように7:3くらいの割合で、交互になるように詰めて稲木に掛けていきます。
最後に上からビニールをかけます。
稲木に掛けた稲を使ってビニールを縛ったら完成です。
稲刈りの翌日、私たちは全身が筋肉痛に。
農業の大変さを改めて実感しました。
この稲をこのまま3週間ほどかけて乾燥させたら、次は脱穀です。
≪脱穀編≫レポートは明日お届けいたしますので、お楽しみに。
無印良品 広島パルコ
新館 8F無印良品
井仁の棚田で米づくり≪稲刈り編≫|地域情報
20/10/31
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