こんにちは。
いつもはつぶやいている店長です。
世の中が大変な状況の中でも、無印良品をご愛顧いただけることに日々感謝しております。
いつもはつぶやいているのですが、今回はつぶやかずに私の『MY FIRST MUJI』のお話です。
10月からいろいろなお店の店長と無印良品との出会いについてつないできた『MY FIRST MUJI ~私の初めて出会った無印良品の紹介~』もいよいよ今回で最終回となりました。
ここまでお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
私と無印良品との出会いが何十年も前になるので、記憶力を総動員してなんとか私の初めての無印良品にたどりつきました。
学生生活で一人暮らしを始めるときに出会ったのが初めてだったと記憶しています。
そんな無印良品で初めて買った(であろう)商品は『メモ帳です』
これです。
(写真②)
どういう商品かというと、ただのメモ帳です。
当時電話帳として使っていたと思います。(たしか)
本当にただのメモ帳なのですが、とっても無印良品らしい商品なんですよ。
というのもこのメモ帳は、「メモ用紙はまっ白でなくてもいいのでは?」「表紙に色や模様が必要だろうか?」そんな疑問から生まれた、実質本位のメモ帳なのです。
表紙には無地のクラフト再生紙を、メモ部分には古紙の再生紙を使いました。
古紙はその当時価格が高いのが常識でしたが、誕生以来パッケージやラベルに再生紙を使ってきた無印良品では、仕入れの単位を大きくする方法でこの問題を解決しています。
パッケージやラベルだけでなく、ポスターや文具などにも再生紙を使い、ひとつの素材の用途を広げることによって、低価格を実現しています。
この写真のカタチのメモ帳は現在は販売されていません。
ですが、別のカタチになって今も販売されていて、発売以来とても長い間いろいろな方々に愛されている無印良品の定番商品となっています。
今は、商品名も『メモ帳』から『メモパッド』に変わっていますが、機能は何も変わりません。(写真①、③)
もう一つ最初に買った(であろう)商品は、『紙管ラック』です。
これです。(写真④)
現在、無印良品には木製の収納家具が多くありますが、昔は『紙管』(=紙です)という素材のラックも存在していました。
素材を生かすこと、自分でつくることを大切にしてきた無印良品が、家具の分野で着目したのが『紙管』という素材でした。
クラフト紙でできた産業資材の紙管は、丈夫で軽く、安価なため、さまざまな用途で用いられていました。
その紙管をジョイントパーツで縦・横につなぎ、圧縮ボードを組み合わせれば、自分だけの棚やテーブルが作れるのではないか。と考え、こうして誕生したのが『紙管ラック』です。
あえて塗装や装飾を省き、クラフト紙のまんまの色と質感を生かしています。
別売りの段ボール収納を組み合わせて使えば、空間に統一感も生まれて自由度の高い収納ラックになっていました。
これはかなり重宝しました。
最初はTV台として、その後は縦に継ぎ足して、リビングの収納棚として活躍してくれました。
今はこの商品の販売は終了しているのですが、自分でつくることのできる収納棚の考え方や、『紙管』という素材を使った商品はカタチを変え無印良品で脈々と引き継がれています。
私が無印良品と出会ったのが、何十年も前になるので、今はもう販売していない商品になってしまい、実物を見ていただけないのは心苦しいのですが・・・。
ただ、カタチは変わっても無印良品のモノづくりの考え方は変わらないし、歴史を積み重ねてどんどん良い商品に進化を続けているんだなあと実感しました。
そんな無印良品のモノづくりを『動詞』という切り口で一冊にまとめた本があります。
『MUJI IS 無印良品アーカイブ』という本です。
装飾に頼ることなく、素のままで、胸を張って存在できる。
無印良品の誕生から現在にいたるもの語りです。
こちらは広島パルコのMUJIBOOKSコーナーでもお買い求めいただけます。
ぜひ無印良品の歴史にも触れてみて下さい。
ちなみに文中の写真はこちらから引用しました。(写真⑤)
私たち店長は出身も年齢もバラバラです。
でも、無印良品との出会いにおいて、無印良品に感動し、無印良品を大好きになった気持ちは世代なんて関係なく、みんな同じなんだなあとしんみりと思いました。
これからも、私たちが無印良品と出会ったときの感動を忘れないように、その感動をお店で無印良品をご愛顧いただいているお客様にたくさんお伝えできるように、日々邁進していきます。
では、本当に長い間 店長と無印良品の出会いにお付き合いいただきありがとうございました。
ぜひ、みなさまの『MY FIRST MUJI』についても、思いを馳せてみて下さい。
無印良品 広島パルコ
新館 8F無印良品
MY FIRST MUJI 無印良品との出会い
21/02/07
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