こんにちは。
広島パルコのやさい担当です。
ただいま7階の食品売場では、広島のおいしいお米を販売しています。
・イマジンh300 簡単に炊ける玄米 2合 390円
「簡単に炊ける玄米」は、玄米の「ロウ層」という水をはじく硬い層を取り除いたことで、その名前の通り白米と同じように簡単に炊ける玄米です。
やさい担当も炊いてみましたので、ぜひ前回のおたよりもご覧ください。
→前回のおたより
https://www.muji.com/jp/ja/shop/045653/articles/syoku-dayori/toretate/793976
ハードル高く感じてしまう玄米ですが、白米ではとれない栄養もたっぷりです。
ぜひ手軽に食生活に取り入れてみてくださいね。
イマジンh300はお米や野菜を栽培している三原市大和町の生産者グループです。
7月の初め、代表理事をつとめる村上さんに圃場を案内してもらいました。
村上さんは、除草剤や農薬・化学肥料は使わず、竹の堆肥と鉄ミネラルを使用して米づくりを行っています。
米の育つ土壌の成分を考え、納得できる肥料を選び、安心して食べられるお米づくりに尽力されています。
ただ、村上さんのように、完全に農薬を使わずに作るのは本当に大変なことで、同じグループの生産者さんでも高齢などの理由で、最低限の農薬や除草剤を使った米作りに切り替えた方もいるそうです。
近年、大和町でも山から下りてくるイノシシやシカによる獣害が増えているというお話を聞きました。
こういった動物たちは、踏んで荒らしたり、収穫間際の作物を食べたりするだけでなく、イノシシが入った田んぼは食べられないくらいお米が臭くなって全部だめになってしまったり、という被害もあるのだそうです。
案内してもらった田んぼの周りにはぐるりと電柵が張られていました。
田んぼに入ろうとするイノシシの鼻先が電柵にあたると、ビリッと電気が流れて、そのショックで近寄らなくなる仕組みです。
ただ、伸びた雑草が電柵に当たると機能しなくなってしまうとのこと。
夏場には数日で雑草が伸びてしまうので、こまめな草刈りが必須で、電柵を維持するための作業も非常に大変そうでした。
昔はあまりいなかったシロサギが増えたりと、生態系が変わってきている実感もあるそうです。
予想もつかないような悪天候に見舞われたりと、近年は気温や天候も大きく変化しています。
お話を聞けば聞くほど、ご自身ではコントロールできない、さまざまな苦労を乗り越え、おいしいお米を作られていることがわかり、本当に感じ入りました。
村上さんは「黒千石大豆」という大豆も栽培されています。
幻の豆ともいわれる黒千石大豆は、もともと北海道が原種の豆。
栄養価が高い反面、栽培がとても難しい豆でもあります。
栽培の難しさから1970年代以降は栽培されることがなくなり、黒千石大豆は農業の歴史から消え「幻」となりました。
平成13年、農業研究家の収集していた豆の中から50粒が発見され、その一部を村上さんが細々と育てている、希少な豆です。
日本食品分析センターが行った機能性成分分析結果では、他の黒大豆よりも大豆イソフラボンおよびポリフェノールの値が高い結果となっています。
極小粒で、お米と一緒に炊飯器で炊くことができます。
お米がお赤飯色に赤く色づいて、食卓が華やかになります。
スタッフも美味しく食べてくれました。
今回、お米と合わせて販売をしていた分はご好評につき完売いたしましたが、村上さんは次の収穫に向けて準備をされていました。
次回、また販売できるのを楽しみにしています。
無印良品 広島パルコ
新館 8F無印良品
圃場見学|イマジンh300
21/09/18
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