こんにちは。
広島パルコのやさい担当です。
ただいま7階食品売場では広島のお米を販売中です。
先日、瀬戸内ビオファームの新米が追加で入荷しました。
8月の大雨では稲刈り直前の稲穂が倒れてしまい、
稲を起こして乾かしてと苦労の末収穫されたお米が店頭に並んでおります。
・瀬戸内ビオファーム 玄米 300g 390円
三原市の瀬戸内ビオファームさんにお伺いしたのは7月初め、
緑の稲が美しい季節でした。
ご自宅の前に田んぼが広がっています。
60歳まで消防士をされていた角広さんは大学では探検部に所属して、
川下りや沢登りをされていたそうで、とにかくアクティブ。
「田舎にはなんでもありますよ」とニコニコとおっしゃって、
三原の自然と生活を楽しみ尽くしていらっしゃいます。
田んぼにはこのような案内が。(写真②)
ご家族のために作った安心安全なお米を、ぜひ他の方にも食べて欲しい、というあたたかい思いが伝わってきます。
見せていただいた田んぼは水が引いている状態でした。
角広さんが育てているコシヒカリは、背が高く倒れやすいため、乾かして茎を強くします。
ただ水を引くと今度はヒエが生えてしまうという問題が発生します。
ヒエとイネは見分けるのが非常に困難で、放っておくと混在してしまいイネの成長を妨げてしまうので、草丈とのバランスを考えながら水の調節を行っているそうです。
また角広さんは除草剤を使用せずに稲作を行っているので「はったんずり」という道具を使って手作業で雑草を抜いているそうです。
はったんずりを見せていただきました。(写真④)
これで田んぼを前後に摺りながら進むのは想像するだけで腰が痛くなります。
その他にもお米のことをいろいろ教えていただきました。
肥料を控えたほうがおいしいお米ができるとか。
栄養がきいていると、たんぱく質の多い大粒だが甘くないお米ができるそうです。
また、新米はもちろん美味しいが、3・4月ごろのお米には、一冬越えて熟成した甘みのしっかりとした美味しさがあるというお話も新鮮でした。
「おいしい=新米」という思い込みのある消費者の私とは違う、作っている方ならではの愛情深い味わい方だと思いました。
裏山の木は薪に。
杉・ひのきはご自身で切って、自宅の建材にも使われたそうです。
切った木を使って、原木しいたけも育てています。
手づくりの燻製や地ビールをごちそうになり、
飼っている黒烏骨鶏の新鮮卵をいただきました。
しっかり体を動かして働いて、一日の締めくくりにおいしいお酒をいただく。
これが最高にしあわせなひとときなのだそうです。
本当に豊かな生活ですよね。
穏やかな角広さんの表情が、すべてを物語っているように感じました。
無印良品 広島パルコ
新館 8F無印良品
新米入荷しました|瀬戸内ビオファーム
21/09/21
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