山県郡安芸太田町にある「井仁の棚田」。
広島県で唯一農林水産省の棚田百選に選定された、まさに日本の原風景と言えるとても美しい棚田です。
長い年月をかけて守られてきた棚田ですが、高齢化で人口が減り、棚田の維持管理も困難になっている現状。
美しい棚田の景観を保つには、人手が必要です。
都会に住む人にもこの井仁の棚田を訪れ、魅力を知って欲しい。
私たちが実際に井仁の棚田での米づくりを体験し、お客さまに訪れていただくことで、そのきっかけを作りたい。
その思いで、無印良品ではこの井仁の棚田の一部をお借りして、2019年の春から米づくりの体験を始めました。
そして、今年も稲刈りの季節が近づいて参りました。
ところがその前に、稲が風で倒れてしまっており「稲起こし」という作業が必要との連絡が。
ということで、広島パルコのスタッフで棚田に向かいました。
到着して棚田を見てみると
あぁ、本当に稲がかなり倒れてしまっていますね。
風の通り道になった所は、このようになってしまうんだとか。
倒れた状態だと濡れて稲が発芽してしまったり、日当たりも悪くなります。
稲を起こしてあげることで、日当たりも良くなり、稲もしっかり乾燥させることができるのです。
私たちが米づくりを始めてから、今まで運よく風で倒れることがなかったのですが、状況によってはこのような作業もあるのだとこの時初めて知りました。
では、早速作業開始です。
こちら、稲起こしスタイル。(写真③④)
腰につけた藁は、稲を束ねるのに使います。
稲が交差するように4つの稲を束ね、一緒に藁でくくります。
この作業、腕の力も使う上に、続けているとかなり腰にくるんです。
途中で腰を起こしつつ、休憩も入れつつ、気合い入れて頑張ります。
そして、何とか稲起こし完了。(写真⑤)
最初の写真と比べても全然違いますよね。
稲が真っすぐきれいに起きています。
これであとは稲刈りを待つばかり。
稲が黄金色になる日までもうすぐです。
無事稲起こしを終えた翌朝、私たちは信じられないくらい足や背中がパンパンに。
井仁の方は、ここ一週間、ずっと稲起こしの作業をされていたと聞き、本当にハードで大変な仕事だと痛感。
私たちも稲刈りまでに身体を鍛え直さねばと心に誓うのでした。
稲刈りも近日予定しています。
この様子もこちらのおたよりでレポートしますので、どうぞお楽しみ。
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稲起こしに行ってきました|地域情報
21/09/30
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