こんにちは。無印良品 広島パルコです。
早いもので、もうすぐお正月という時期になりました。
お正月に欠かせないものといえば、お正月飾り。
先日は、みんなでお正月飾りをつくるワークショップを開催しました。
講師には「編綯 amunau」として活動される陣内 綾さん。
大学生の頃に藁細工に魅了された陣内さん。
豊栄町を拠点に伝統的な手仕事を届ける活動をされています。
初めてお会いした時は、こんなに若い女性が作られていることにびっくりしました。
今回つくるのは、「瀬織米」の藁でできたお正月飾り。
まず「瀬織」って何なのか。瀬織を販売されている、生原商店の生原誠之さんにもお越しいただき、お話していただきました。
山から流れてくる水には、天然ミネラルや有機物などが豊富に溶け込んでいます。
その成分を取り込みながら浄水場に流れ着いた天然泥を乾燥・凝縮されたものが瀬織です。
つまり、瀬織は100%自然由来の安心・安全な乾燥土。
浄水場のゴミもなくなる上に、瀬織を水槽や池に入れれば水質が向上してきれいになり、土に混ぜれば作物が驚くほどスクスク育つ。
まさにいい事づくめですよね。
瀬織米は、その名の通り瀬織を土に混ぜて元気に育ったお米。
今回はその藁を使ってのワークショップです。
つくるのは「宝珠飾り」という、広島に伝わるお正月飾り。
私もお正月飾りといえばコレ、という印象でしたが、お正月飾りは実は地域によって形は様々なんです。
陣内さんにお手本を見せていただきながら、藁を綯います。
綯う(なう)とは藁の繊維をより合わせることです。
藁を綯うには「右綯い(みぎない)」と「左綯い(ひだりない)」があります。
日用品をつくるときは右綯いですが、神事に用いるものは左綯い。
しめ飾りは神聖なものなので左向きにねじる左綯いなんだそう。
しっかり足で押さえながら。みなさんキレイにできてます。
私も経験ありますが、結構力仕事なんですよね。
ウラジロという葉を取り付けます。
その名の通り裏が白く、身の潔白や、白髪になるまで長生きすること、夫婦仲良く、という意味もあるんだそう。
飾る時も、裏が表にくるようにしますよ。
「家が代々続きますように」という意味がある橙(だいだい)、「世代交代」や「新旧交代」の意味を持つユズリハも取り付けて完成です。
ちなみに輪っかにした藁を括っているのは「豊栄ウール工房」の毛糸。
町内で暮らす羊さんから手作業で毛刈りや毛染めをしてつくられているんだそうです。
お正月飾りのいいアクセントになってますよね。
みなさんすごくすてきに仕上がりました。
お正月飾りは、つくり方や使われるものなど全て一つ一つちゃんと意味があり、陣内さんのお話は私も勉強になることばかり。
参加いただいたみなさんも興味深く耳を傾けておられました。
伝統的な手仕事をたのしく体験しながら世界にひとつだけのお正月飾りをつくる、すてきなワークショップになりました。
みなさんがいい年が迎えられますように。
ちなみに今回ご紹介した瀬織は、無印良品 広島パルコでも販売中の「せとうちコンポスト」にも使用されています。
瀬織を含む自然素材のみでできた基材に生ゴミを投入すれば上質な堆肥ができあがります。
瀬織だけの販売もしています。
瀬織に興味を持っていただいた方、ぜひ店頭でご覧になってみてくださいね。
無印良品 広島パルコでは、毎週様々なイベントを企画しています。
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「瀬織米」の藁でお正月飾りをつくりました|イベントレポート
22/12/16
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