布という布をここのにしたい
今これを読んでいる人の中に、タオルを持っていない人、いますか?
改めてタオルについて考えると、タオルってすべての人の暮らしの中で絶対に必要なものなんだということに気づく。だけど、「タオル選びにこだわりがありますか?」と問い直したならば、結果は大きく変わってくるだろう。
私たちは来る日も来る日も、顔を、体を、髪を、手を、拭いている。生まれた時からあの世にいく時までずーっと、だ。そう考えると、なんだかタオルに対する考え方って変わってきませんか? 私たちは得てして、たまにしか出番のないものにこだわり、毎日使うものをないがしろにしがちだ。年に何回活躍するかわからないテントとか、すぐに使わなくなっちゃう美容器具とか、ね。少しの幸福感・満足感を毎日味わえるなら、タオルにこだわった方がいいに決まってる。
ファブリックブランドYARN HOME。その立ち上げのきっかけは、代表兼デザイナーの荒川さんがイギリスに留学した時のことだった。「ホストマザーが毎日ビシッとベッドメイキングをしてくれ、週末の度に異なる色柄のベッドリネンに取り替えてくれたんです。異国で緊張していた心が軽くなり、その豊かな習慣、心遣いに感動しました。」そして日本に帰ったら暮らしが豊かになるようなファブリックブランドをやろう、と決意した。
長い歳月をかけ受け継がれてきた伝統や職人技術といった「日本ルーツのものづくり」にこだわるYARN HOME。エシカルやサステナブルという言葉が浸透してきた昨今だけれど、職人達の間では、「端切れがもったいない」、「働いている人を大切にする」、「ものを大切にする」という価値観はずっと前から当たり前のことだった。「そんな職人さん達の責任感を、製品として届ける私も一緒に全うしたいと思っています。ものと一緒にYARN HOMEのファブリックが生み出されたプロセスやストーリーを味わっていただけたら。」と荒川さん。昔からある温かな価値観を、『取り戻す』提案。そうか、日本にもともとサステナブルはあったんだ。
YARN HOMEのものづくりは、良質なデニムの産地として世界から注目されている広島県・備後地区の技術を用いた「BINGO」シリーズ、瀬戸内、今治市でつくられる上質なタオル・ブランケットシリーズ「IYO」、京都伏見の清流を生かした伝統の職人技術でつくる「FUSHIMI」シリーズ、福岡県うきは市発のからだにやさしい素材 “パシーマ®️”を使った「UKIHA」シリーズなど、日本各地の貴重な職人技術とコラボレートした商品開発にとことんこだわっている。
かく言う筆者も、パシーマ®️を使った「UKIHA」の虜だ。記事1番目の写真のタオルや、上の写真のスリッパがそれだ。ふっくらとした優しさは、使って洗うごとに味わいと柔らかさを増し、幸せな手馴染みへと変わっていく。これがやめられなくなり、一つ買い足し二つ買い足し、子供が生まれてまた買い足し…と、どんどん増えた。あと、なんとも言えないニュアンスの色が良いんだ。もはや家の中の布という布をYARN HOMEにしたいと思っている。
さて、自分にもあの人にも、クリスマスプレゼントに「毎日の小さな幸せ」を贈りたくなってきませんか?
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