娘をよろしく

娘をよろしく

お米がつなぐ、よろしくのバトン

娘をよろしく

筆者は最近マルシェなどでお米を売る現場に立ち会うことが多いのだけど、そんな時に、お客さんから「炊飯器を持っていないので」と言われるシーンをよく目にする。食の多様化に伴い、若い人たちを中心とした米ばなれという現状は「米あまり」という新たな問題として、生産者である農家さんの肩に重くのしかかる。

荊尾純子さんは中区のアーバンヴューグランドタワーで8年間マルシェの運営に携わっていた。直接農家さんと触れ合う中で、次第に農家さんをもっと応援したいという想いがふくらんだ。会社を辞めようかというタイミングで友人のお父さんが島根県の飯南町でつくるコシヒカリに出会ったことをきっかけに「まずは身近なところから始めよう」と販売のお手伝いを一年前より開始する。

娘をよろしく

標高500メートルに位置する「高原の町」の飯南町。飯南高原は豪雪地帯で、飯南町を取り囲む1000メートル級の山々から流れる雪解け水は、一年中地域を潤し良質な米を育てる。そんな気候風土に恵まれた良質米の産地「飯南町」で栽培されるお米は艶やかでふっくらとして甘く、コシと粘りが良いのが特徴である。農家さんが娘のように大事に育てたお米を、嫁にとつがせるような想いで出荷する。そんな想いを込めて「娘をよろしく」と名づけられたお米は、最近、広島県内の様々な飲食店が扱いはじめ話題となっている。

そもそも名前に「飯」の字が付いている町で作られている米が不味いはずがないし、飲食のプロがこぞって婚姻届に判を押しているのだから、その美味しさは疑いようがない。

娘をよろしく

この1年間お米の販売に携わってみて、農家さんの内情や仕事を知ってゆくうちに農家さんを「応援したい」から「応援しなければならない」という想いに変わったと純子さんは語る。

「農家さんたちの『お米をよろしくね』って気持ちにしっかり応えないといけないと身を持って感じた1年間でした。お米を売ることでたくさんの人に出会うことができて、ただただ楽しくて。あと、毎月給料が貰えていた会社勤めから一転、お米を売ることで、様々なことに対してのありがとうの重みもすごく変わったと感じます。お米が教えてくれたことは本当に大きいです。」

こんな想いをよろしくされたら、お米と離れていた人たちもお米と再婚したくなるはず。最近では羽釜や土鍋で米を炊く人も増えているみたいだし、ここらであえて日本の生活の原点に立ち返って、炊きたて艶々のお米でホワイトクリスマスといきませんか?

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